地域情報
2025.1.15
名取裕子さん朗読会

2024年10月6日(日)に、ベルナール・ビュフェ美術館で開催された「俳優 名取裕子さん朗読会」について、多くの反響をいただき、その背景や裏側の話しも聞きたいとのお声が上がってきたため、プロジェクトリーダー梅ちゃんが独自視点で語る全2回のコラムを発表します!(その1「準備編」はこちらから

梅ちゃんの自己紹介

某大手農業法人から、2023年シードへジョイン。まだ入社1年と少ししか、経過していませんが、すでに大型商業施設の運営を任され、今回は美術館のプロモーションを担います。
ガッツと、真面目さと、愛嬌を武器に今日も様々なアイデアという種をまいて、花を咲かせるための努力を絶えず行うアラサー社員です。

名取裕子さん朗読会
ベルナール・ビュフェ美術館

1.本番の朝

いよいよ10月6日(日)本番を迎える朝、想定していたよりも少し大き目の緊張とともに、期待と不安が入り混じる不思議な感覚が私の中に渦巻いていました。

昨日のリハーサルから一夜明け、朝日に照らされた美術館は、浮つく私とは正反対にどっしりと変わらない重厚感と静寂で私を迎え入れてくれました。整理しきれない頭と拭えない不安を抱えた心を見透かれたような気がした私は、朗読会が行われる大展示室で、人知れず深呼吸を行い、ビュフェ美術館と向き合えたような気がしました。そこでふと覚悟が決まったような感覚になりました。

「やれる準備はすべてした。来てくれるお客様に最高の体験をしてもらいたい」
改めて、当初の目的を思い出し、気合を入れなおして、午前の部に向けて最終準備を開始しました。

プロジェクトリーダーとして全体を俯瞰し、お客様のこと、会場のこと、舞台のこと、備品のことなど、様々なことの細部まで気を配り、本当にギリギリまで最高の朗読会となるように準備を行いました。ただ、音響や照明はプロの方々にお任せでき、映像準備や受付業務などについても、頼りになるサポートがついていただき、当然一人だけでは何もできない中、心強い、そして力強い協力者に支えられていることを改めて感じ、お客様を迎えながら、少し感動してしまいました。いやいやまだ本番はこれからと気を取り直し、お一人おひとりのお客様に対して最高のおもてなしを行いながら、席の案内や会場案内を行いました。
開場を待つお客様の中には名取さんと会えること、朗読会への期待から、高揚感を隠し切れず話しかけてきてくださる方も多数いらっしゃいました。「あなたはもう名取さんに会われたの?実際に名取さん見てどう思ったの?」、「定期的にこのような素敵なイベントを実施しているのか?」など、ご質問をいただいたほか、様々なお話しをしました。

名取裕子さん朗読会
名取裕子さん

2.名取さんの印象

個人的な名取さんの印象は、スイッチの切り替えがすごい方。初めて目の前で名取さんとお会いした時は、気さくな明るい方という印象でした。しかし、本番前日のリハーサルが始まると、会場内の雰囲気が一変し、一気に緊張感のある現場になりました。お客様からも「リハーサルを体験できるのは本当にうらやましい。あなたは幸せだね」とお話しいただきましたが、本当にその通りで、私にとって一生忘れられない時間、体験となりました。

お客様が体験できるのは、完成したイベントですが、0から100まで企画から、朗読会当日まで、完成されていく過程にすべて携われたことはとても幸せなことだと感じています。

名取裕子さん朗読会
開場前の会場

3.開場直前

やがて開場時間となる10時になりました。午前の部開始となる10時30分までの間は、本当にあっという間という感じでしたが、お客様で席が埋まった会場を見て達成感や嬉しさよりも、本番が始まる緊張感と何かトラブルが起きないかという朝の不安感が少しよぎりました。しかし、お客様が期待に満ちた顔で楽しみにしている空気感と、頼もしい運営の仲間たちの横顔を見て、改めて深呼吸をして落ち着くことが出来ました。

いよいよ、10時29分、朗読会が始まります。このために準備してきたこれまでの時間を振り返っている余裕はなく、10時30分ジャストに司会者のアナウンス開始。村井さんが入場し、ピアノの演奏が始まり、やがて名取さんが登場。すると、一瞬の沈黙ののち、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

名取裕子さん朗読会
朗読中の名取さん

4.朗読会開始

家田さんが制作した脚本を名取さんが読み手として、より物語に引き込む作りへ仕上げ、日本でも有数の表現力での朗読にお客様は魅了されていました。

名取さんの朗読は、聞いている人を物語の中に引き込む力があり、またピアノ演奏者の村井さんが奏でる旋律は名取さんが朗読した情景を鮮明にイメージさせる絶妙なアンサンブルだと感じました。

私も、運営であることを一瞬忘れ、ただ一人の観客として、聞きいってしまいました。
我に返ったのは、胸ポケットで振動した運営用コミュニケーションツールの通知でした。運営側ということを一瞬でも忘れてしまった事は反省点です。しかし、それほど名取さんの朗読は素晴らしかったです。本当に。

名取裕子さん朗読会
朗読中の名取さん(中央奥)、村井さん(左)

5.朗読会終盤

朗読会終盤になると、次の企画、抽選会準備のため、会場を出て所定の場所へ向かいました。抽選会を円滑に行うため、タイミングを計り、迅速に抽選会セットを名取さんがいる舞台へ運び込みます。満員の会場を後方から見る景色と、前方から見る景色は全く違うものでした。

名取裕子さん朗読会
抽選会の当選者へプレゼントを渡す名取さん

6.プレミアムチケット特典

抽選会終了後は、プレミアムチケット限定特典として、名取さんとお客様の撮影会を行いました。
撮影会では、名取さんと直接言葉を交わされ、お客様全員が笑顔で撮影をしている様子を見て、イベントの偉大さを改めて知ることができました。名取さんと会話ができる、撮影ができるという非日常体験は、他では得難い感情や体験をもたらすのだと、お客様の笑顔(中には泣いてしまう方も)を見て、感無量でした。

名取裕子さん朗読会
プレミアムチケット撮影会の様子

7.午前の部・午後の部

無事に午前の朗読会が終了しました。少し落ち着くかと思いましたが、すぐに午後の朗読会に向けた準備を開始しました。午後も同じように朗読会が始まるまでは緊張しましたが、朗読会、抽選会、撮影会と午前の部よりは少しだけ落ち着いて対応できたと思いました。

午後の朗読会を終了し、お客様のお見送りがすべて完了した後で、今回の脚本の贈呈式を行いました。名取さんからビュフェ美術館へ、貴重な脚本が贈呈されました。本当に素敵な脚本を作成してくださいました家田さんへ改めて感謝を申しあげたいと思います。これは少し裏話ですが、かなりタイトなスケジュールの中で家田さんには脚本を書きあげていただきました。数回のミーティングの後に提出いただいた脚本の内容は、素晴らしく、今回の企画の成功には欠かせないものでした。

予定していたすべてのスケジュールを完了し、名取さんをお見送りした後で、会場の片付け、備品の原状復帰、会計作業など、一息つく間もなく駆け抜けました。

名取裕子さん朗読会
ベルナール・ビュフェ美術館 大展示室

8.朗読会終了

人も物もない会場を見て、ようやく終わったと力が抜けました。

準備は5ヶ月以上かかり、本番は1日で終わってしまう。寂しさが正直少しありました。しかし、初めてのプロジェクトリーダー業務は、大変な思いが多かったですが、当日のお客様の笑顔で全て報われることを実感できたのは、自分の人生でもかけがえのない経験となりました。

名取裕子さん朗読会
ベルナール・ビュフェ美術館

9.これからへの決意

片付けと作業がすべて完了した頃には日が落ちていました。外に出ると月明かりに照らされたビュフェ美術館が朝とはまた違う表情を見せてくれました。朗読会の準備を開始した時から、朗読会を完了したその時まで、このビュフェ美術館がすべてを支えてくれました。

今後も様々なイベントを企画運営していき、今よりもっと大変で困難な状況に出くわしても、今回のイベントを思い出し、頑張っていきたいと思います。

今回の朗読会の反省点は挙げればキリがないですが、一つひとつ解消していき、次回のイベントではさらにパワーアップをしてお客様に出会えるように努力していきます。
最後に、朗読・演出として、拙いプロジェクトリーダーである私を温かく見守り、見事な朗読でお客様を魅了した名取様をはじめ、美しく絶妙な間合いで朗読会の場面づくりを彩っていただいたピアノ演奏家の村井様、ビュフェの妻であるアナベル視点でその生涯を分かりやすくドラマティックに書き上げていただいた脚本家の家田様、雰囲気を壊さず円滑に進行していただいた司会の菅尾様などなど、強力なバックアップがあり走り切ることができました。
改めて、「俳優 名取裕子朗読会」に携わっていただいたすべての関係者の方に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました!

<「俳優 名取裕子朗読会」イベントデータを一部公開>

朗読・演出:名取裕子さん
ピアノ:村井秀清さん
脚本:家田淳さん

チケット販売情報
8月13日:チケット販売開始
8月14日:午前プレミアムチケット 完売
8月20日:午後プレミアムチケット 完売
8月28日:午前通常チケット 完売
9月4日 :午後通常チケット 完売

来場者数(午前・午後の部 合計)
148名

プロモーション
告知開始日8月13日
自社制作:申し込み用LP
Web:Yahoo!ディスプレイ広告
SNS:名取様Instagram・シードX
その他:PR TIMES・ベルナール・ビュフェ美術館HP・株式会社シードHP

・Web広告詳細
Yahoo!ディスプレイ広告 配信ターゲット
エリア:静岡県東部(三島市・長泉町・清水町・沼津市など)全体と静岡市
期間:8月16日~9月5日
クリック率1.39%

・PR TIMES(8月16日配信)
ページビュー:340回

アンケート結果
アンケート総数81件(回収率:54.7%)

アンケートコメント一部抜粋
・音楽、朗読会ともに感激しました
・とてもすばらしい企画ありがとうございました
・サプライズイベントが良かったです
・ピアノの演奏がとてもよかった
・音が響きすぎて少し聞きづらいことがありました。
・プロジェクターが見えにくい席もあり高いところに設置してもらえば良かった

■名取裕子さんインスタはこちら
■村井秀清さんWebはこちら
■家田淳さんWebサイトはこちら
■ 梅ちゃん日記 その1準備編はこちらから
■ 梅ちゃんへの仕事依頼はこちらから

以上